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京都府北部の丹後地方で織られている絹織物を一般に丹後縮緬といいます。生地の表面に細かいシボ(おうとつ)があるのが特徴です。絹糸は繭から引いた生糸のままだとセリシンという膠状のたんぱく質におおわれていますが、それを精錬で取り除き、緯糸に強い撚りをかけて織ることによって独特の質感(シボ)ができます。染めつけのよさ、際立つ光沢感があってこの生地に京友禅などの様々な染色がなされて着物になっていきます。

丹後ちりめんの歴史

丹後地方 天の橋立

 もともと古くから絹織物が盛んであった丹後地方にちりめんの技法が伝わったのは江戸時代の元禄の頃です。中国から伝えられた縮緬は桃山時代に京都西陣で盛んに作られていました。丹後峰山の絹屋佐平治という人が西陣の縮緬屋に奉公して技術を習得して丹後に持ち帰ったそうです。当時の峰山藩藩主の京極高長がこれを保護育成して一大産業になり、さらに江戸時代中頃に西陣で大火があり職人が丹後に移ってきて一層盛んになっていきました。丹後は日本海側の独特の気候で晴れの日が少なく湿度の高い気候も縮緬の生産に向いていたといわれています。昔からの丹後の言い伝えで「弁当忘れても傘忘れるな」といわれているほど雨、雪が多かったのです。


丹後縮緬の種類

一越縮緬
基本的なちりめんで地模様はないシボが美しく柔らかい光沢を持つ。
古代縮緬
一越ちりめんよりもシボが大きく色無地などに向く。鬼シボ縮緬とも呼ばれる。
紋綸子縮緬
綾織の技法で織る。光沢があり襦袢地や訪問着などにも使われる。
紋意匠縮緬
緯糸が二重になって、光沢のある地紋が浮き出て見えます振袖にも多く使われます。
縫取縮緬
部分的に絵緯と呼ばれる金糸ばどの装飾糸を織り込んで作られます。主に礼装用。
駒綸子縮緬
駒撚り糸で織った綸子で光沢感があり、やや硬い風合いになる。シワがいきにくい。
金通し縮緬
ちりめん地に金糸を織り込んだもの。金糸は染まらずに所々光って華やかになる。

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