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そもそも成人式で振袖を着る理由

成人式

最近は18歳成人にともない、成人式を制服で迎えるのか、それとも今まで通り振袖を着用されるのかが話題になっています。

しかし、「成人式は振袖」という考え方はいったい、いつ生まれたのでしょうか。今回は成人式の起源を一緒に振り返ってみませんか?成人される方は起源を知ることでより重みを感じることができますし、すでに成人されている方は毎年一月にこの話を思い出されて楽しくなること間違いなしです。

成人式の起源と儀式

成人式

皆さんもご存じの通り、2022年から成人年齢が18歳になります。20歳が成人だとしてきた方にとっては18歳で成人というのは何だか不思議に感じられるかもしれません。しかし、もともと「成人」とは江戸時代まで統一されてはいませんでした。

皇族や公家の男性は10歳くらいで「元服」と呼ばれる成人の儀式を行っていましたが、武家は15歳まで「元服」を行わないこともありました。また、女性は初潮などを迎えてから「成人」とみなされることが多かったので15歳までは大人と同等に扱われなかったのです。体のおおきさや男女、身分でも「成人年齢」は違っていたのです。

儀式の中身は男女とも髪型と衣服を子どもの物から大人の物へと変更するものでした。時代や男女によって変わるため下に表にしておきます。

男性 女性
古代~室町 加冠(かかん)

初めて冠や烏帽子(えぼし)を被ること

眉づくり

眉を描くこと

鉄漿付け(かねつけ)

歯を黒く染める

鬢批(びんそぎ)

髪の末端をまっすぐに切りそろえること

江戸時代 月代(さかやき)

額の前髪を剃った大人の髪型

裃(かみしも)

大人の服装

眉づくり

眉を描くこと

初笄(はつこうがい)

笄を使い、髪を結い上げること

成人式で振袖を着用する理由

七五三のお着物

衣服に関してはもともと着物をお召しになっていましたが、その着物にもいろんな種類があります。衣服に関しては「裳着」という儀式を行っていました。

裳(も)表着(もぎ)や唐衣(からぎぬ)の上に広報の腰よりも下に引きずるように着用する襞状の衣服

この格好をしていると結婚適齢期を表すので儀式は盛大にされました。十二単は貴族の着物でしたが、十二単を着ない階層でも成人の印として極小のものをつけていたそうです。江戸時代は「裳」を着ることはなくなりましたが、着物の着方で成人ということを示していました。「腰上げ」や「肩上げ」をして丈を短くしていた動きやすい服装から、大人の着物と同じように着るようになったのです。

しかし、第二次世界大戦後になると衣服が少なかったので華やかな着物をお召しになることができず、儀式も仕方ないので平服で出席するようになりました。その世代が親になったとき高度経済成長に入り、江戸時代の「元服」をヒントに呉服業界が「振袖」を売り出したのです。ご自分では着られなかった着物を子どもに着せたいという思いも相成って、成人式は振袖という流れが生まれたのです。

まとめ

こうやって見ていくと振袖は「親から子への愛情」なのだということがよくわかりますね。”お嬢さまやご子息に盛大にお祝いの儀式をしてあげたい”という思いから、「成人式は振袖」という考え方が広まったようです。現在では男性で羽織を成人式でお召しにならない方も増えては来ていますが、振袖を贈るお嬢様やご子息へのお祝いのお気持ちは時代を超えていまも受け継がれているのです。

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