文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。
竹のなかに、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しうていたり。・・竹から生まれたかぐや姫は日本の昔話。古来、竹に対して神々しい思いを抱いてたのではないでしょうか。春になり竹の子として土からあたまを出すとみるみる伸びて空に向かってまっすぐ届かんかなと成長する。振袖の文様では竹単体よりも笹が用いられることが多い。松、梅とならんで松竹梅と称されおめでたい文様です。