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創業一五〇年老舗呉服問屋

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  2. 古典柄の文様-貝桶(かいおけ)-

文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。

貝桶(かいおけ)

古典柄-貝桶

 平安時代などで宮中の遊びで貝合わせというものがあって、その貝を入れておく容器が文様化されたもの。主に六角柱状の容器であったとされる。貝合わせとは貝殻に二枚一組の絵を描き、同じものをトランプの神経衰弱の要領で当てる遊びだった。貝とは他の貝とはぴったり合わない二枚貝の特徴を持つことから男女の永遠の契りを象徴するものとされた。女性の貞節をあらわすものとして、婚礼道具として用意したりしたので文様化された。正式な遊びでは何百個の貝を使うことから貝の桶も大型であったらしい。

古典柄の振袖-貝桶
古典柄-貝桶
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