文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。
一年を通して常緑であることから長寿の意味合いを持つ文様。古来、神様のよりどころとして扱われてきました。千年の樹齢をへても雄々しく立つ姿は神聖なものとして、着物の文様にも使われてきました。お正月に門松をかまえて、新しい年の守り神である歳神様を迎えるのも日本人の松に対する特別な思いを感じます。竹、梅と重ねておめでたいものの象徴にもなっています。