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古典柄の文様-鶴(つる)-

文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。

鶴

鶴は長寿を象徴する瑞鳥で、長寿を祈ったり祝ったりする場にふさわしい文様であるとされてきました。同じく長寿の松と組み合わせて用いられることが多い文様です。また、つがいの鶴は夫婦円満をあらわします。ほかにも鶴の鳴き声は高く、非常によく通ることで「天と地をつなぐ存在」といわれています。このことから、お祝いの場にふさわしい文様とされています。

【飛鶴文(ひかくもん)】

鶴が飛ぶ姿をあらわしたものを飛鶴文と呼ばれます。鶴は千年生きるといわれており、中国では古来より福や長寿の象徴とされていました。

【折鶴文(おりづるもん)】

千羽鶴のようにたくさんの折鶴をあしらったものを折鶴紋と呼ばれます。折り紙に鶴を文様にしたもので、きものや染帯の柄に使われます。また、長襦袢の柄としても用いられるほか、千羽鶴のようにたくさんの折鶴をあしらった柄は、子どもの着物にも好まれています。紋章にも一つ折鶴、三つ折鶴など。いくつかの種類があります。

【向鶴文(むかいつるもん)】

二羽の鶴を向かい合わせて上下または左右に組み合わせて円形や楕円形、ひし形になるよう文様化したものを向鶴文と呼ばれます。鶴を二羽、上下か左右に向かい合わせにした文様。これを一単位として、外形が円形や楕 円形、四角形、菱形になるようにしたもので有職文様の一つですが、小紋などにも見られます。また家紋としても、南武家や蒲生家のものが知られています。