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古典柄の文様-丁子(ちょうじ)-

文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。

丁子はインドネシアで生産される植物(クローブ)です。香りの豊かさと珍しさから不老不死の霊薬とされていました。効能も高くインドや中国でも古くから使われてきました。丁子とお着物はどう関係性があるかといいますと、お侍さんが沈痛・抗炎症作用があるため活用されていたのですとか。魔よけの意味もあったため、お宮参りや七五三の男の子のお着物に使われることが多くなったそうです。実は丁子色という色もあり、「鈍い黄赤」(この色です)。紫式部の『源氏物語』にも出てきています。

「宮もおはしけり。丁子に深く染めたる薄物の単を、
こまやかなる直衣に着たまへる、いとこのましげなり」