1. HOME
  2. 京都は色のたまて箱

京都という街は色彩のたまて箱のようです。そのときどきで美しい色を切り取って私たちに見せてくれます。それは季節という四つの章に分かれた絵本の中にあります。春は色とりどりの花が待ちわびたように一斉に咲き誇る命の芽吹きを感じます。夏は青く澄み渡った水辺に深い山の緑、秋は錦繍の華やかさに山々が紅く染まり、命が燃えるように感じます。冬になれば、一転静まり返ったモノクロームの世界に寒椿の赤さが凛として際立っています。振袖の中にも先人が京都の四季の中で感じとってきた色彩がちりばめられていて、それは日本人の心の中の心象風景を映しだしています。

京都の色

京都の色-桜色

桜色(さくらいろ)
桜のはなびらのように、ほんのりと薄い紅色。桜海老、桜鯛など淡い紅色をまとった魚介類の色にも示される。優しいほんのりした色です。

京都の色-紅梅色

紅梅色(こうばいいろ)
早春に香り芳しい五弁の花をつける紅梅の花の色から由来する。紅梅は京都では北野天満宮が有名です。

京都の色-臙脂色

臙脂色(えんじいろ)
黒味を帯びた深い紅色。色調は唐紅に類似するがより濃厚な色味である。紅花、蘇芳、茜を染料の原料とする

京都の色-曙色

曙色(あけぼのいろ)
夜明けの空の色。明け方の朝焼けの色のような黄味がかったあかるい赤色。鮭色も類似する色で俗にはサーモンピンクとも呼ぶ。

京都の色-藤色

藤色(ふじいろ)
春に垂れ下がって花をつける藤の花からきた色名で淡い青味のある紫色。蓼藍と紅花を使って染められる。

京都の色-桔梗色

桔梗色(ききょういろ)
桔梗の花より由来する。平安時代より使われている色目。紫草の根で染めることが多い。

京都の色-紫紺色

紫紺色(しこんいろ)
紺色ががった濃い紫色をさす。濃く染めると藍染めの性質からやや赤みがかった色味がでるようになる。

京都の色-茄子紺色

茄子紺色(なすこんいろ)
茄子の実の少し赤みがかった紫色のことをいう。藍染の上から蘇芳で染め重ねるとこの色になる。江戸時代から使われている色。

京都の色-鶯色

鶯色(うぐいすいろ)
 鶯の羽根の色から由来する色名。少しくすんだ萌黄色をさす。鶯色のやや茶色が買った色を鶯茶という。

京都の色-淡萌黄色

淡萌黄色(あわもえぎいろ)
稲の苗のような淡い黄緑色をいう。若苗木色などとあわせて夏の色目として用いられる。

京都の色-緑青色

緑青色(ろくしょういろ)
青みがかった淡い青緑。天然の顔料は孔雀石を砕いて作られる岩絵の具をさす。奈良時代から神社仏閣の彩色にも使われた。

京都の色-常盤色

常盤色(ときわいろ)
常緑樹の葉が一年中その色を保つなに由来する色名で、やや茶色をふくんだ深い緑色をいう。吉祥をあらわす縁起のいい色である。

京都の色-萱草色

萱草色(かんぞういろ)
萱草の花のような明るい色味を持つ。やや赤みを帯びた黄橙色です。萱草はユリ科の多年草で夏に黄色から橙色のかわいい花をつけます。

京都の色-山吹色

山吹色(やまぶきいろ)
山吹の花の色のような黄色。平安時代からある色名で山吹の花は万葉集にも詠まれている古くからなじみのある花です。

京都の色-菜の花色

菜の花色(なのはないろ)
春にまぶしく黄色の明るい花を咲かせる菜種の花の色をさす。山吹色と比べて緑の色味がかかったもの。春らしいいろです。

京都の色-辛子色

辛子色(からしいろ)
和辛子を練ったややくすんだ黄色をいいます。辛子菜はアブラナ科の植物で春に小さい花をつけます。その種子を粉末にしたのが和辛子になります。

京都の色-海老茶色

海老茶色(えびちゃいろ)
赤みがかった茶色で山葡萄の実が熟して赤紫色にかわり、その赤紫に茶色をくわえた色です。明治時代、女子袴の色で流行しました。

京都の色-紅鳶色

紅鳶色(べにとびいろ)
鳶色の赤みがかった色で濃い赤褐色。揚梅皮で下染めして蘇芳をかさね、鉄で赤味をつける。江戸時代から好まれた色です。

京都の色-雀茶色

雀茶色(すずめちゃいろ)
雀の頭の色のような赤味がかった濃い茶色をさす。羽根の色からもきています。江戸時代に茶色が流行して好まれました。

京都の色-枇杷茶色

枇杷茶色(びわちゃいろ)
熟した枇杷の実のくすんだ黄褐色をさす。素焼きした釉薬をかけない土器の色にも似ていることから土器色(かわらけいろ)とも呼ばれる。

京都の色-銀鼠色

銀鼠色(ぎんねずいろ)
銀を感じさせるような鼠色をさす。金属の冷たい感じの色味を持つ。銀は古くから「しろがね」とよばれて白系統の分類に入る。

京都の色-利休白茶色

利休白茶色(りきゅうしらちゃいろ)
薄い灰味をもつ黄褐色の色です。茶色とつくが鼠色の系統です。江戸時代、文政の頃、白茶色が流行りました。

京都の色-柳鼠色

柳鼠色(やなぎねずみいろ)
柳の緑色を帯びた鼠色のことです。大豆の茎から由来する豆殻茶色と同じ色味と比較される。

京都の色-金色

金色(きんいろ)
光沢のある深く美しい黄色をさす。金は古くから人を魅了してきて、高貴さ、豊穣、富の象徴でした。特に輝く黄色という意味で黄金色ともいいます。